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サーフィン前の波チェックで見るべきポイント

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サーファーが海に入る前に必ず行うこと、波チェック。しかしいざやってみると、何をどう見ていいのかわからずに「なんとなくよさそう」というだけで海に入っていませんか?そしてそんな時に限ってイマイチ楽しくないサーフィンになっていませんか?

 

波チェックにもコツがあります。

 

このコツを知らずして、その日のサーフィンを楽しめなくなるのは本当に勿体無い。そこでこの記事では、僕が知っている波チェックのコツをお伝えしていきます。

 

波はどんな状態か

 

波の高さ、うねりの向き、風の強さ、風向きはどうですか?

 

波の高さは乗っているサーファーに対して波がどの程度の高さがあるかで判断出来ます。小さすぎる波では板によっては楽しめませんし、あまり大きな波だとゲッティングアウトに苦労したり怖い思いをしますので、自分に合ったサイズかよく確認して下さいね

 

うねりの向きが海岸線に対してどんな角度で入ってきているかも見ましょう。これはテイクオフの際に重要です。テイクオフはうねりの向きと同じ方向に行くのが基本ですが、これがズレてしまうと波の力を効率よく捕まえることが出来ず、テイクオフが遅れてしまいます。一方、慣れないうちはどうしても岸に向かってテイクオフしてしまうので、岸に対してどんな角度でうねりが入っているかを見るのは重要です。

 

風の強さと向きもチェックしておきましょう

 

オンショア(海から陸に吹く風)では、波が風に潰されてぐちゃっとしたあまり面白くない波になりやすいです。

 

オフショア(岸から海に向かって吹く風)は、弱い時は波の面を整えてくれますが、強くなるとテイクオフの時に飛沫を顔に浴びて目潰しになったり、風に煽られてなかなかテイクオフ出来ないことがあります。

 

サイド(横に吹く風)は強すぎると波の面を乱したり、自分が横に流されて波待ちをするポジションをキープするのが大変になったりします。

 

また、オフショアやサイドが強いと沖や横に流されてしまうこともあるので十分な注意が必要です。

 

どういう風に波に乗れそうか

波の状況が把握出来たら、自分ならどう波に乗るかイメージしてみましょう。具体的にはセットの本数とセット間隔、波待ちしている人たち、ゲッティングアウトのルートです。

 

セットの本数とセット間隔はぜひ確認してください。サーフィンでは基本的にセット(周期的にサイズの大きい波が数本やってくること)を待って、狙いを定めて乗ります。つまり、乗れる波は何分待てば何本来るのかをチェックする必要があります。

 

次に人数ですが、人が多すぎると当然ながら競争率があがってなかなか波に乗れません。例えば10分間隔でセットがやってきて、1回のセットで5本の波があったとします。つまり10分待てば5回のチャンスです。しかしそこに50人が波待ちしていると、1人1本ずつ順番に乗れたとしても、1本乗ったら次に乗るまで1時間も待つことになります。これじゃあちょっとやってられませんよね。しかも実際にはそんな順番に乗れるわけはなく上手い人がどんどん波を取るので、ほとんど乗れないこともあります。

 

ですので、ここが大事なのですが、多少波がいいポイントでも人が多かったら避けるのが賢明です。サイズを落としてでも人の少ないポイントを狙いましょう

 

人の少ないポイントのススメ>特に初心者さんにオススメしたいサーフィンを楽しくするたった3つの行動 - STOKED

 

また、波待ちしているサーファー達にショートボードが多いかロングボードが多いかも気にした方がいいです。特にショートボードが多いポイントにロングボードで入っていくと、場所によっては歓迎されなかったり、波を取りすぎると雰囲気が悪くなってしまうので周りに気遣いながらハッピーサーフを心掛けたいですね。

 

自分だったらどこからゲッティングアウトするかも良く見ておきましょう。ゲッティングアウトのルートについては、こちらの記事にまとめています>効率的に沖に出る(ゲッティングアウト)する方法を考える - STOKED

 

ライディングしている人の邪魔にならず、波が比較的ブレイクしていない場所を選んで沖に出れば、そう難しくなくゲットできますので、波チェックの時によくイメージしながら見ておいてくださいね。

 

波チェックはどこからする?

 

よく波チェックを海の近くの高台や遠くからしている人がいます。上に書いたような全体を把握するにはそれが良いのですが、ここに入ろうかなと思えるポイントがあれば、ぜひビーチに降りて海を見てみてください。

 

さっき高台から見た波とはちょっと雰囲気が違うと思います。上から見てイマイチだなと思っても、近くで見ると意外と楽しめそうということは良くあることです。また、遠くからの波チェックで風を強く感じても海面ではそれ程でもないこと、またはその逆もあります。

 

ですので、気になる波があれば近づいてもう一度チェックもオススメですよ。

 

波予想との答え合わせをしよう

その場で波の良し悪しを判断してサーフィンを楽しむ。それだけでも十分に楽しいのですが、波チェックの前と後でぜひやって欲しいことがあります。

 

自分が見た/考えた波予想との答え合わせです。

 

特に波予想サイトに出ていた数値は実際の海ではどんな状況だったか。これを把握しておくと、次に波予想サイトを見た時に実際の波をイメージしやすく、いい波に巡り合う確率がぐんと上がります。予想と実際の答え合わせ、ぜひやってみてください。

 

波予想サイトの見方はこちら>数ある波情報サイトを有料も無料も比較してみた - STOKED

 

まとめ

波チェックでは、波の高さと向き、風の強さと向き、セット間隔とセット本数、サーファーの人数、ゲッティングアウトのルートを主にチェックするのが良いです。遠くから見てダメそうでも、近づいて見るとけっこういい波だったりすることもあります。また、予想と実際の答え合わせをすることで、次のサーフィンが楽しくなる確率があがります。

 

波チェックは見るポイントがたくさんあるように思えますが、一つづつ覚えていって楽しい波乗り日が増えるといいなと思います。

 

では。