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数ある波情報サイトを有料も無料も比較してみた

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サーフィンをする上で便利なのが波情報サイトです。出来るだけいい波を探し当てる為に活用したいところですが、波情報サイトも有料のものから無料のものまで多く、なかなか選びきれないという人もいるかと思います。

 

そこでこの記事では数ある波情報サイトのおすすめと使い方を紹介します。

 

ちなみに僕は有料サイトは「波伝説」「なみある」、無料サイトは「ナウファス」「Windy」「気象庁の沿岸波浪予想」をチェックしています。その他にもいくつか試してきましたが、このラインナップになりました。

 

 

 有料サイト

波伝説、なみある、BCMの3強かと思います。それぞれ月額300円程度ですね。

 

基本的にはどのサイトも日本全国の各地スタッフがサーフブレイクを観察してその様子をアップロードしています。また、天気データから1周間程度あとの波予報も載せているのが特徴です。

 

上記の3サイト、それぞれ似通ってはいるものの、微妙な違いもあるので見ていきましょう。

 

余談ながらサイトの見方として、僕はどのサイトもアプリではなくブラウザで見てます。複数を見比べる時にいちいちアプリを立ち上げるのは面倒なので、タブブラウザで見比べるのがオススメです。

 

 波伝説

最も伝統のある波予報サイトで、僕の身の回りでも使っている人が多いです。

 

画面レイアウトも見やすく、1つの画面に波情報、潮汐表、予報データ等が綺麗にまとまっているため、視認性に優れ、少ない動作で情報を得ることが出来ます。

 

波情報の精度そのものは各地のレポーターによるため一概には言えませんが、波のサイズと風等のコンディションのトータルで伝えてくれていることが多く、特に初心者には見やすいものになっています。

 

予報については当たったり外れたりといったところですが、ここでも波のサイズだけでなくトータルのコンディションで点数をつけてくれています。これは後述するBCMとの大きな違いです。

 

 

また、予報コメントに「波はないので海水浴しときましょう」など、稀に遊びの効いたコメントが入るのが地味に気に入っていたりします。

 

 

なみある?

波伝説から暖簾分けして出来たサイトです。

 

なみあるの特徴ですが、最長17日先までの予測があります。これがけっこう役に立ちます。

例えば週末にサーフィンもしたいけど、遊びにも行きたい、どう予定を振り分けようといった場合にいいですね。あるいは、明らかにいい波が上がりそうな日が平日にあれば前もって有給休暇を申請しちゃうとか。普通に会社員してたら「明日波いいんで休みます」とか難しいですから。

 

肝心の予測精度ですが、波伝説と同程度かと思います。17日先まで予測が出て、波伝説(一週間先まで予測)と同程度の予測精度なら有り難いですね。

 

ただし画面の見やすさについては、波伝説に一日の長があります。なみあるのサイトでは、潮汐表が細かく見れなかったり、サーフブレイクの一覧で人数までは表示してくれなかったりと、細かい点で使いにくいと感じることがあります。

 

ですが先述の通り17日先予測のメリットが大きく、僕のお気に入りのサイトです。

 

 

BCM

波伝説と並んで伝統ある波情報サイトです。

 

以前はモバイルサイトの画面に妙な垢抜けなさを感じたのですが、リニューアルを経て大きく改善されました。

 

ただしユーザビリティは別のようです。波伝説と比較すると必要な情報に辿り着くまでのクリック数が多いです。また、情報の並べ方がイマイチと感じることがありますね。

 

例えば九州地方の波概況、予報ですが

 

宮崎の波予報

福岡の波予報

宮崎の概況

福岡の概況

 

といった感じで並んでいるのです。普通、宮崎の情報はまとめて見たいですよね?この辺りがサイトデザインとして今一歩かと思います。

 

波情報についてですが、使用感としてはサイズ重視です。なのでショートボーダーやボディボーダーにはオススメ出来るかと思います。

  

 

無料サイト

ここでは無料のサイトを紹介します。その情報は無料だからと言って侮れません。見る為にそれなりの知識は必要ですが、使いこなせれば有料サイトはいらないんじゃないかとすら思います。

 

それなりの知識=波情報の読み方はこちらをどうぞ。

seaweed.hatenablog.jp

 

 

リアルタイムナウファス

国土交通省港湾局が、日本近海の各地に浮かべたブイの情報から、過去7日間から現在までの波の高さ、うねりの周期、向き、風の強さなどの情報を提供しています。

 

よくわからないうちは、有料サイトでの波情報と、ナウファスで出てる現在の数値と、自分の目で見た現地の様子の3点を総合して、「この数値の時はこんな感じ」と覚えておくのをオススメします。僕はこの”答え合わせ”を積み重ねて、自分なりにある程度の予測を立てています。

 

 

 

Windy.com

ECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts:欧州中期予報センター)とGFS(Global Forecast System:アメリカで開発された予報システム)のデータから、1周間先までの風、天気、波のあらゆる気象データの予測が見れます。

 

上述した有料の波情報サイトで得られる予報の数値をグラフィカルに見ることが出来ます。その予想値に対するコメントは出ませんので、あくまで数値から海の状態を読み取れる方に限られますが、このサイトはかなりのスグレモノです。ぼくも愛用しています。

 

ただひとつ難点を挙げるとすれば、グラフィカルであるが故に動作がもっさり重ためであることでしょうか。その点さえクリアすれば素晴らしいサイトです。

 


 

 

 

沿岸波浪気予想 気象庁

気象庁が出している日本沿岸の波浪予想です。

 

各地の波の高さと向きを視覚的に捉えることが出来ます。

 

気象庁の予報というお墨付き感も手伝ってか、サーフショップのスタッフもこのサイトを参考にしていることが多いように感じます。

 

上記のWindy.comほど細かく見ることは出来ませんが、日本各地で天候、波浪がどのように動いて波をもたらしているかを見ることが出来るので、波予報の勉強にもなる優れたサイトです。

 

 

まとめ

御覧頂いたように、波情報を提供してくれるサイトは有料のもの、無料のものと様々にあり、それぞれ特徴があります。

 

特に有料サイトではまずどこに登録するか迷うと思いますが、どこを選んでも致命的に波を外すといったことはまず有りません。ではどこを選ぶかというと個人の好みにもなりますが、僕としてはスタンダードかつ見やすい波伝説をオススメ致します。

 

波情報の数値の読み方がわかってくると、有料サイトに頼らず無料サイトだけにしてみてもいいかも知れません。僕もいずれ挑戦してみようかと考えています。

 

 いずれにせよ、手に入れた波情報と現地で見て感じた波との答え合わせを忘れずに。

 

では、いい波に巡りあいましょう。