高い豆腐と安い豆腐で何が違うのか調べたよ。味、作り方、栄養。
豆腐が好きです。
美味しいしタンパク質が豊富だし、無理矢理こじつけるならサーファー向け食材ですよね。
でも、スーパーで売ってる豆腐にやたらと値段の開きがあるのが気になりました。
安いのなんか3パックセットで100円以下ですよ。こんなに安いの大丈夫か?と。
で、調べました。安心して豆腐を食べたいから。
なにが違う?
豆腐って、豆乳を固めて作りますよね。
この”固める”という工程に違いがあります。
一般的に豆腐のようなタンパク質を固めるには2つの方法があります。
①塩(えん)で固める
②酸で固める
①塩(えん)で固める
にがりと呼ばれる塩化マグネシム等をタンパク質と反応させて固める方法です。
塩化マグネシウムは水に溶けるとマグネシウムイオンと塩化物イオンに分解します。
このマグネシウムイオンには手が2本あって、タンパク質とタンパク質の間を取り持ってくっつける働きをします。この働きのおかげで豆乳は固まって豆腐になります。
ただしこの働きには濃い豆乳が必要です。
また、反応が早いため、ムラなく固めるには高い技術が必要です。
②酸で固める
一方で豆腐のタンパク質は弱酸性(pH4.5くらい)で固まる性質があります。この性質を利用して、投入に「グルコン酸」を加えて豆腐を作れます。牛乳にレモン汁を加えてヨーグルトにするのと同じですね。
この方法の特徴は、薄い豆乳でも固めることが出来ること。また、反応が遅いのでムラなく均一に作りやすいこと。
安い豆腐には何が入ってる?
パッケージを見ると一目瞭然なのですが、凝固剤として「グルコノデルタラクトン」「GDL」などと書いてあると思います。
どっちも同じグルコノラクトンの一種ですが、これが水に溶けて分解したものが豆腐を固めるグルコン酸です。
つまり、酸で固める豆腐は値段が安いのですね。
それはそうですよね。塩で固める豆腐と同じ量の豆腐を作るのにも、少ない材料で済んで、作るのも簡単なのですから。
安い豆腐あらためグルコン酸豆腐って安全?
グルコン酸は、アミノ酸のグルコースが一部酸化した物質で自然界にも存在します。自然界にも存在するから安全という考え方には完全に賛成出来ませんが、あからさまに危険な物質ではないと考えています。
それを言ったらにがり=塩化マグネシウムも摂りすぎるとお通じが良くなりすぎますからね。
どっちが美味しい?
これはもう好みの問題ですが、ぼくはにがり豆腐が好きです。豆乳がたっぷり含まれているので豆の味が濃く、栄養価も高いので。
一方でグルコン酸豆腐は水を多く含むので、ぷるぷるした食感を楽しめます。あっさりした味が好みならば、こちらも悪くないと思います。
他に気をつけることはない?
にがり豆腐もグルコン酸豆腐もどっちも大丈夫そうですけど、他に成分表示で見て欲しいトコロがあります。
消泡剤の有無です。
豆乳ににがりやグルコン酸を入れてぐつぐつ煮て固める工程では、どうしても泡が出やすいのです。
泡が出ないように丁寧に混ぜてやればいいのですが、大量生産する時にはお薬に頼っちゃうんですね。消泡剤という泡が出ない添加物(エステル系の乳化剤)を入れてあげて作業をラクにするという。
この消泡剤も人体への影響は極めて低いとされていますが、ぼくはラクをするために余計なモノを入れるのは嫌いなので、消泡剤入りの豆腐は買いません。
まとめ
・値段の差は作り方の違い
・高い豆腐(にがり豆腐)は味が濃い
・安い豆腐(グルコン酸豆腐)は味が薄くて食感ぷるぷる
・高い豆腐(にがり豆腐)も安い豆腐(グルコン酸豆腐)も安全性はどっこいどっこい
・消泡剤入りはぼくなら買わない
以上、サーフィンとほぼ関係のない記事ですが、カラダ作りもサーフィンの一部ということで。
素敵な食生活でサーフィンを楽しんでくださいね。