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ドリブルデザイナー岡部将和さんのドリブルクリニックで教わってきた

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ドリブルデザイナー岡部将和さんをご存知ですか?

 

サッカーやフットサルに興味がある人ならば知らない人はいないであろう、ドリブルのスペシャリストです。

 

僕はサーフィンの他にフットサルをやっていて、その岡部さんにドリブルを教えて貰えるという貴重な機会がありました。

 

この記事では岡部さんに教わったドリブルの理論と、サッカー/フットサルに取り組む上で大切な気持ちをお伝えします。

 

ドリブルデザイナー岡部将和さんとは?

岡部さんはフットサルプロリーグ Fリーグの元プロ選手です。

現役時代はバルドラール浦安、スペイン2部リーグLaguna Playas de Salou、湘南ベルマーレでプレーされました。

引退後はフットサルの普及に努め、日本代表の齋藤学や原口元気、ブラジルのネイマールなどのトッププロ選手から一般のフットサルプレーヤーまで、ドリブルの指導に尽力されています。

 

 

岡部さんのドリブル指導

今回の指導は写真・動画の撮影は禁止でしたので、その意を汲んで具体的なドリブルスキルの詳細な指導まではこの記事では言及しません。言葉での説明も非常に難しいので。ごめんなさい。

 

ですが岡部さんがドリブルをする上で非常に大切にされている理論を教えて頂けたので、それをシェアします。

 

ドリブルは大きく分けて8種類

ドリブルで相手を抜く時、ボールの通り道は何通りあると思いますか?

 

相手の右、左、股、そして頭上。そう、4通りですね。

 

ではドリブラーである自分の通り道はどうでしょう?

 

股や頭上は通れませんね。ですので、相手の右と左の2種類です。

 

つまりボールの通り道4通り×自分の通り道2通り合計8通りのドリブルが存在するわけです。

 

いろんなドリブルスキルはあるけれど、相手を抜くにはスキルを組み合わせてこの8通りのどれかになる、という意識でドリブルを組み立てます。

 

これを聞いた時は頭では納得したのですが、考えさせられるのは今まで自分が感覚だけでドリブルをしていたというコト。当たり前のことでも、きちんと整理して数字で捉えるのは大事だなと気づけました。

 

 

ドリブルは間合いが命である

ディフェンスが足を伸ばして届く長さはコンディションや芝の出来などに関わらず一定である。当たり前のことですよね?

 

そして相手の足が届かない場所でボールを動かせば奪われることはない。これも当たり前ですよね?

 

ですがこの「間合い」について、ほとんどプレーヤーはやはり感覚だけで処理してしまっているそうです。

 

一方で岡部さんはドリブルで対峙して手強いなと思った相手に「すみません間合いを測らせてください」とメジャーで実際に測らせてもらうそうです。笑

 

さすがに対戦相手に毎回測らせて貰うわけにはいかなくても、自分と同じくらいの体格なら間合いは何センチなのか把握しておくといいですね。

 

今、ボールを置いているのが相手の間合いの中なのか外なのか、きちんと把握した上でプレーすることでドリブルの成功率が格段に上昇します。

 

ここでもやはり、なんとなく感覚でやっていたことをきちんと数字で捉えることを教えてもらいました。

 

1つの動作で2つの仕事をこなす

右にドリブルしながら左に180°ターンする時、ついつい

1ーボールを止める

2ー重心を移動する

のワンツーのリズムでやってしまいがちです。

ですがこのわかりやすいリズムでプレーすると当然読まれやすくなりますし、プレーそのものに時間がかかるのでボールを奪われるリスクが高いです。

 

なので、ボールを止める前に、先行して重心を動かしてターンを始めながらボールを動かすドリブルを意識しているそうです。

 

なんだか格闘ゲームのキャンセル技のようですが、実際の試合ではのんびりドリブルを出来るタイミングなんてほとんどないので、これは大事にしたいと思います。

 

岡部さんが教えてくれたチャレンジの大切さ

このドリブル指導で岡部さんはしきりに「チャレンジしよう」と言っていました。挑戦しないことには何も生まれないと。

 

メッシのラストワンプレー

岡部さんはメッシのラストワンプレーの話をしてくれました。

 

『2014年ブラジルワールドカップ アルゼンチンvsイランの試合、メッシはイランにかなり研究されており全く思い通りにプレーを出来ていませんでした。展開も0-0のまま、メッシが何度ドリブル突破を試みても、ボールを奪われます。

 

そんな時、自分ならどうするか。

 

次の試合に起用されないんじゃないかとつい弱気になって、逃げのパスを選択してしまわないだろうか。

 

でもメッシがラストワンプレーで選んだのは、相手を交わしてのミドルシュートでした。

 

このおかげでアルゼンチンは勝利を手にすることが出来ました。

結果論かも知れませんが、最後まで自分を信じ切ったからこそ生まれたゴールだと思います。』

 

僕はこの話を聞いて、よくある話だとは思えませんでした。

大人になるにつれて仕事でも責任が増したり、プライベートでも家族ができたり、どんどん守るものが増えて、それでもチャレンジすることは出来るけど、リスクに思いっきり飛び込めることってそう多くはないと思います。

そんななか、せっかくスポーツを好きでやってるんならビビらずに飛び込もうぜ、と言われている気がしました。

 

まとめ

・ドリブルデザイナー岡部将和さんはトッププロにも指導するドリブルのスペシャリスト

・ドリブルの種類は8通り、間合いを正確に測る、1つの動作で2つの仕事をこなす、などの活きたドリブル理論

・チャレンジは超大切

 

このドリブル指導を受けることが出来て本当によかったなと思います。

受けてみたいと思った方、もしお近くで開催された際にはぜひ参加されるのをオススメします。

 

最後に余談なんですけど、僕が参加した時は雨上がりで人工芝がかなり滑る、練習には不向きなコンディションでした。

岡部さんはそれを「ラッキーですね」と言っていたのでその真意を聞いてみたところ

 

「不利な条件を言い訳の材料にしないで克服すればレベルがあがる」

 

とのこと。

やっぱりこの人すごいです。