たまには波情報もそこそこに直感でサーフィンに行こう
波情報に関する記事を書いておきながらなんですが、たまにはそんなもの無視した方が楽しいコトありますよってハナシです。
前夜の葛藤
週末サーファーの僕にとって、土日にサーフィン出来るかというのは死活問題なんですね。それはもう待ち焦がれているわけですよ。
そんな僕のウッキウキに水を差してくれました。波伝説。
土曜朝の時点で 波高:0.3m / 周期:4秒
ほんともうどうしてくれるの。涙目。
いやでも悪いのは波伝説じゃないから。
とりあえず考えることをやめて寝ます。思考停止。
眠りの中に救いはないってKJも言ってたけどね、時間くらい飛ばしてくれます。
考えても無駄だし。
当日朝5時の葛藤
葛藤してばっかりです。
波伝説とナウファスとライブカメラで様子を確認します。
それはもう立派なスネ波でした。
これは判断に迷います。
波は無くはないんです。
しかし夜も明けぬうちから高速道路に乗ってまで行くか?
そこまで僕を突き動かしてくれる波か?
どう見てもテイクオフ出来れば御の字ですよ。
下手をすれば着いた頃には波は無くなっているかも知れない。
コーヒーを啜りながら自問自答を繰り返すこと15分。
僕はキャッチサーフ ODYSEA 8'0 を車に積み込んでました。
サーファーの基本的性質に「自分の目で見ないことには信じない」があると思っています。なんか内田篤人選手みたいなこと言ってますが、本当です。
信じた数の何割ほどの溜息が吐かれたかは想像すら出来ませんが、それでも自分の直感と目を一番信じたいのがサーファーなのです。
信じてよかった自分の直感
どうにかこうにかドライブを終えて海に着きましたが、波チェックなんてしちゃうと気持ちが萎れてしまいそうなので、そのままウェットにお着替えです。
ウェットの着圧で絞り上げられるようにテンションを頭に集中して、ちょっと無理矢理なウッキウキで海と対面しますと
スネ波でした。
ですよね。
波伝説さんもナウファスさんもライブカメラさんも満場一致で言ってましたもんね。
でももう着替えちゃってますから。
据え膳食わぬはなんとやら、ウェットを濡らさぬはサーファーの恥です。
ざぶざぶと海に入りますと、寂しそうな顔した先客が数名います。
我慢できなかったんでしょうね。僕もですが。
「波ないっすねー」とかもう身も蓋もない挨拶と苦笑いを交換して、あんまり乗せてくれる気のない波をキャッチサーフで無理矢理に捕獲して乗り遊びました。
すごいですよね、キャッチサーフ。
これちょっと無理だろって波でもどうにかなっちゃいます。
サーフをキャッチするとか名前負けしてないです。
最強の相棒と遊んでいるうちに、潮の満ち込みの時間です。
実はこいつを狙っておりました。満ちすぎると割れなくなるものの、それまでの間ならむしろコンディション上がるんじゃないの?と。
ヒザ波になりました。
来てよかった。
もう堪能しまくりました。
普段は海に行ってヒザ波とか「うわしょぼっ」とかなるじゃないですか。僕は小波好きなのでそんな贅沢言いませんけれど、サーファー一般的にはなるじゃないですか。
味わいつくしましたよ。
感謝を捧げながら。
途中からは、今年からサーフィンを始めたっぽい初心者の子や、練習に来た親子も交えて、数人で波をシェアして、もう本当にHappy Surfでした。
やっぱり、実際に自分の体を濡らしに行かないわからないことがあります。
前夜に挫けていたら
朝5時に挫けていたら
ウェットを着る前に挫けていたら
このHappySurfには辿り着けなかった。
そう考えると、たまには自分の直感を信じてあげるのって大事だと思います。
それにサーファーってこう、上手く言えないのですが、冒険者というかチャレンジャー的な気質が少なからずあると思うのです。
みんなが行くから、情報が確実だから行く、よりも
みんなが行かなくても敢えて自分は行く、ダメそうでも可能性に賭ける、みたいなね。
たまには、そういうささやかな冒険も悪くないなと思った小さな体験でした。
Go surf !