サーフィンするなら水の中では歩かずにパドリングするといいよ
一般のサーファーさんには「そりゃそーだろ」と言われそうなハナシなんですけど、初心者のうちってついつい歩いちゃうんですよね。ぼくもそうでした。
なので、もう次からはパドリングしたくなるような、歩かないほうがいい理由をまとめました。
上達が遅くなる
まず前提として、沖に出るパドリングも波に乗るパドリングも同じ動作です。
つまり歩いたら歩いた分だけ、波に乗るのが遠のきます。
以前「自宅でわざわざ筋トレしなくたってサーフィンは出来るようになるから大丈夫」といった記事を書いたんですけど、自宅で筋トレしなくて海でもパドリングの回数が少なかったらいつ上達すんのってことです。
単純な筋肉量と言うよりは、水を掻く感触だとかボードの上でのバランスだとか、そういう感覚的な部分をどんどん蓄積していくことが上達への道だと考えています。
この感覚はパドリングひと掻きひと掻きでしか得られないので、足がつくような場所でも意識して、考えながら感じながらパドリングしてくださいね。
海底にいる生物はけっこう危ない
サーフィンは自然に遊んでもらうスポーツなので、割と身近に生物の存在を感じることがあります。
ぼくも先日、ボラと同じ波に乗りました。イルカだったら嬉しかったんですけどボラでした。
で、まあ一緒に波乗りしてくれるヤツならいいんですけど、海底で待ち構えてる危険なヤツらもいるんで注意してください。向こうさんにも迷惑ですし。
ウニ
リーフを歩いちゃうとよくトゲが刺さるんですよ。
このトゲの何が厄介かって、刺さると当然ながら痛い上に、脆いからポロポロ折れて抜けないんです。しばらくはトゲが刺さったまま痛みを我慢する羽目になります。
アカエイ
たまにサーファーがサメに襲われたってニュースがありますけど、サーファーの真の天敵はアカエイだと思っています。
こいつらは砂地の下に潜んでいるので、初心者が練習するような遠浅のビーチでも遭遇する可能性は十分にあります。
気をつけなければいけないのが、尻尾にあるトゲ。ウェットを貫通するほど鋭い上に毒があります。
運悪く踏んでしまおうものなら、ブスリ!ですよ。
ぼくは踏んだことありませんが、ドバドバ血が出るとか足が2倍に腫れ上がるとか、本当に勘弁して欲しい話ばかりです。
ね、歩きたくないでしょう?
そもそも格好よくない
水中を歩かない方がいい理由、もうお腹いっぱいだと思いますけど最後はスタイルの話で。
そもそも、水中をアクアビクスみたいに歩くのって格好悪くないですか?
初心者と言えどサーファーですよ。格好よくありたいじゃないですか。
なのでやっぱりビーチから海に入ってそこそこの水深になったら、颯爽とパドリングしましょう。
おわりに
水中を歩かずにパドリングすると
・早く上達出来る
・危険な生物を踏んづけるリスクを回避できる
・格好いい
と、いいことづくめでした。
しんどい時の無理は禁物ですが、出来る限りパドリングをして波に乗る楽しさを味わってくださいね!
ウェットスーツを買うなら既製品でも全然問題ないよ
ウェットスーツを買う時に悩むのが、オーダーするか、既製品を買うか。
結論から言うと既製品で全然問題ないです。
ぼくは3年周期で既製品を買い替えています。
(ウェットは消耗品なのです)
ショップの店員さんに聞いたりネットで検索しても「絶対にオーダーすべし!」な意見がほとんどです。
サーフショップはボードとウェットのオーダーで稼いでるような部分があるので、それはもうオーダー推しになります。
ですが価格も全然違いますし、納得出来るのなら既製品で済ませようというのがぼくの考えです。
もちろんオーダーすれば自分好みのデザインでサイズもピッタリのウェットが出来上がるんですけど、なにせ値段が全然違いますからね。
どこがどう違うのか、比べてみましょう。
価格
オーダーの場合、8~10万円程度です。
一方で既製品はおおよそ3~4万円。
もうちょっと高いものもありますが、僕はいろいろ試してこの価格帯に落ち着きました。
つまり価格差にして約3倍です。
繰り返しになりますが、ウェットは消耗品なので、数年おきに買い換える必要があります。
経年劣化したウェットは、よく引っ張られる部位、特にオシリから破れて浸水してきます。無理に長く使うなら、オシリをひんやり冷やす覚悟が必要です。
僕は3年周期で買い替えて、いい状態のウェットで快適にサーフィンを楽しみたいと考えています。オシリはあったかいのがいいですしね。
サイズ
オーダーすれば満足いくフィット感を得られます。着る人の体を採寸して作るわけですからね。ただし採寸する人の上手い下手に左右されますから、信頼できるスタッフさんに頼む必要があります。
上手に採寸されて作られたウェットスーツは動きやすいですよ。
でも既製品も標準的な体型なら問題ありません。
サイズ展開もS、S/M、M、M/L、L、LLなど豊富なので、だいたいの人にはフィットします。
ただし各メーカーによってサイジングが微妙に違っていて、例えば手足を長めに作るメーカーがあったりもするので、試着での確認は必要ですよ。
デザイン
当然ながらオーダーの方が自由度が高いです。
ベースカラー(黒やネイビーが一般的)に、蛍光カラーやアニマルなどの柄のパネルを組み合わせて、個性的なウェットにする方もいます。ただしあんまり派手にしても、余程センスがよくない限り戦隊モノのヒーローやウルトラマンみたいになっちゃいます。
既製品はベーシックなデザインが多いです。
ぼくは、ブラック一色+メーカーロゴくらいのシンプルなウェットを買っています。
これは個人的な考えですが、ウェットはシンプルな方が格好いいと思っています。
こんな人は既製品が向いてる
以上から、それぞれこんな人がオーダー/既製品に向いています。
オーダー:
・大会に出る、プロを目指すなど結果にこだわりたい人
・消耗品といえども自分仕様で個性を出したい人
既製品:
・初心者を含むエンジョイサーファー
・消耗品なのでコストパフォーマンスを重視したい人
既製品を買う時に注意すること
ぼくは既製品派なのですが、これまでの経験や失敗から、買う時に注意して欲しいことをお伝えします。
まず大前提として、絶対に試着してくださいね。
腕の動かしやすさ
パドリングはサーフィンの生命線です。
そのパドリングをしにくくなるウェットはぼくは買いません。
試着したら、腕をパドリングみたいにぐるぐる回して以下のポイントをチェックしてください。
・肩幅、肩の関節はウェットの中にきちんと収まってる?
・腕を回した時に背中が突っ張る感じがしない?
腕と脚の長さが合っているか
これはメーカーによってかなり違います。
長さの目安は、腕は手首の出っ張った骨の辺りまで、脚はくるぶしの骨の上の辺りまでの長さで見ています。
ここが長すぎたり短すぎたりすると動きにくくなるのですが、長すぎて余るよりは短い方がマシです。どうしてもジャストフィットでなければ、その点は妥協してもいいかも知れません。
全体的なフィット感
乾いた状態で着て、ちょっとキツめにきゅっとフィットするくらいがちょうどいいです。ウェットスーツは水に濡れると若干伸びるので心配無用です。
緩めのウェットは最悪ですよ。
首、手首、足首から水が入ってきます。体を保温するのが目的のウェットスーツなのに浸水してちゃ意味がないですからね。
また、各関節部分(たとえばヒザの裏とか股とか)で布が余ると動きにくいを通り越して、皮膚と擦れて痛いです。
僕は仕事の出張先でウェットと板をレンタルしてサーフィンすることがあるのですが、「まあ1日だしいいか」とウェットのサイジングを甘く見て、皮膚が擦れて痛くなったことがあります。
ぜひ、きゅっとフィットした感じを狙ってください。
おわりに
ウェットスーツのオーダーか既製品かについて、基本的には既製品でOKですとお伝えしました。
その上で、買う時のチェックポイントについて僕の経験から書かせてもらいました。
ウェットスーツはサーフィンに欠かせないアイテムなので、納得の一着を手に入れてくださいね。
たまには波情報もそこそこに直感でサーフィンに行こう
波情報に関する記事を書いておきながらなんですが、たまにはそんなもの無視した方が楽しいコトありますよってハナシです。
続きを読む数ある波情報サイトを有料も無料も比較してみた
サーフィンをする上で便利なのが波情報サイトです。出来るだけいい波を探し当てる為に活用したいところですが、波情報サイトも有料のものから無料のものまで多く、なかなか選びきれないという人もいるかと思います。
そこでこの記事では数ある波情報サイトのおすすめと使い方を紹介します。
ちなみに僕は有料サイトは「波伝説」「なみある」、無料サイトは「ナウファス」「Windy」「気象庁の沿岸波浪予想」をチェックしています。その他にもいくつか試してきましたが、このラインナップになりました。
有料サイト
波伝説、なみある、BCMの3強かと思います。それぞれ月額300円程度ですね。
基本的にはどのサイトも日本全国の各地スタッフがサーフブレイクを観察してその様子をアップロードしています。また、天気データから1周間程度あとの波予報も載せているのが特徴です。
上記の3サイト、それぞれ似通ってはいるものの、微妙な違いもあるので見ていきましょう。
余談ながらサイトの見方として、僕はどのサイトもアプリではなくブラウザで見てます。複数を見比べる時にいちいちアプリを立ち上げるのは面倒なので、タブブラウザで見比べるのがオススメです。
波伝説
最も伝統のある波予報サイトで、僕の身の回りでも使っている人が多いです。
画面レイアウトも見やすく、1つの画面に波情報、潮汐表、予報データ等が綺麗にまとまっているため、視認性に優れ、少ない動作で情報を得ることが出来ます。
波情報の精度そのものは各地のレポーターによるため一概には言えませんが、波のサイズと風等のコンディションのトータルで伝えてくれていることが多く、特に初心者には見やすいものになっています。
予報については当たったり外れたりといったところですが、ここでも波のサイズだけでなくトータルのコンディションで点数をつけてくれています。これは後述するBCMとの大きな違いです。
また、予報コメントに「波はないので海水浴しときましょう」など、稀に遊びの効いたコメントが入るのが地味に気に入っていたりします。
なみある?
波伝説から暖簾分けして出来たサイトです。
なみあるの特徴ですが、最長17日先までの予測があります。これがけっこう役に立ちます。
例えば週末にサーフィンもしたいけど、遊びにも行きたい、どう予定を振り分けようといった場合にいいですね。あるいは、明らかにいい波が上がりそうな日が平日にあれば前もって有給休暇を申請しちゃうとか。普通に会社員してたら「明日波いいんで休みます」とか難しいですから。
肝心の予測精度ですが、波伝説と同程度かと思います。17日先まで予測が出て、波伝説(一週間先まで予測)と同程度の予測精度なら有り難いですね。
ただし画面の見やすさについては、波伝説に一日の長があります。なみあるのサイトでは、潮汐表が細かく見れなかったり、サーフブレイクの一覧で人数までは表示してくれなかったりと、細かい点で使いにくいと感じることがあります。
ですが先述の通り17日先予測のメリットが大きく、僕のお気に入りのサイトです。
BCM
波伝説と並んで伝統ある波情報サイトです。
以前はモバイルサイトの画面に妙な垢抜けなさを感じたのですが、リニューアルを経て大きく改善されました。
ただしユーザビリティは別のようです。波伝説と比較すると必要な情報に辿り着くまでのクリック数が多いです。また、情報の並べ方がイマイチと感じることがありますね。
例えば九州地方の波概況、予報ですが
宮崎の波予報
福岡の波予報
宮崎の概況
福岡の概況
といった感じで並んでいるのです。普通、宮崎の情報はまとめて見たいですよね?この辺りがサイトデザインとして今一歩かと思います。
波情報についてですが、使用感としてはサイズ重視です。なのでショートボーダーやボディボーダーにはオススメ出来るかと思います。
無料サイト
ここでは無料のサイトを紹介します。その情報は無料だからと言って侮れません。見る為にそれなりの知識は必要ですが、使いこなせれば有料サイトはいらないんじゃないかとすら思います。
それなりの知識=波情報の読み方はこちらをどうぞ。
リアルタイムナウファス
国土交通省港湾局が、日本近海の各地に浮かべたブイの情報から、過去7日間から現在までの波の高さ、うねりの周期、向き、風の強さなどの情報を提供しています。
よくわからないうちは、有料サイトでの波情報と、ナウファスで出てる現在の数値と、自分の目で見た現地の様子の3点を総合して、「この数値の時はこんな感じ」と覚えておくのをオススメします。僕はこの”答え合わせ”を積み重ねて、自分なりにある程度の予測を立てています。
Windy.com
ECMWF(European Centre for Medium-Range Weather Forecasts:欧州中期予報センター)とGFS(Global Forecast System:アメリカで開発された予報システム)のデータから、1周間先までの風、天気、波のあらゆる気象データの予測が見れます。
上述した有料の波情報サイトで得られる予報の数値をグラフィカルに見ることが出来ます。その予想値に対するコメントは出ませんので、あくまで数値から海の状態を読み取れる方に限られますが、このサイトはかなりのスグレモノです。ぼくも愛用しています。
ただひとつ難点を挙げるとすれば、グラフィカルであるが故に動作がもっさり重ためであることでしょうか。その点さえクリアすれば素晴らしいサイトです。
沿岸波浪気予想 気象庁
気象庁が出している日本沿岸の波浪予想です。
各地の波の高さと向きを視覚的に捉えることが出来ます。
気象庁の予報というお墨付き感も手伝ってか、サーフショップのスタッフもこのサイトを参考にしていることが多いように感じます。
上記のWindy.comほど細かく見ることは出来ませんが、日本各地で天候、波浪がどのように動いて波をもたらしているかを見ることが出来るので、波予報の勉強にもなる優れたサイトです。
まとめ
御覧頂いたように、波情報を提供してくれるサイトは有料のもの、無料のものと様々にあり、それぞれ特徴があります。
特に有料サイトではまずどこに登録するか迷うと思いますが、どこを選んでも致命的に波を外すといったことはまず有りません。ではどこを選ぶかというと個人の好みにもなりますが、僕としてはスタンダードかつ見やすい波伝説をオススメ致します。
波情報の数値の読み方がわかってくると、有料サイトに頼らず無料サイトだけにしてみてもいいかも知れません。僕もいずれ挑戦してみようかと考えています。
いずれにせよ、手に入れた波情報と現地で見て感じた波との答え合わせを忘れずに。
では、いい波に巡りあいましょう。