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ビーチクリーンに参加する方法とそのメリット

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サーファーにとって大事なイベントにビーチクリーンがあります。

 

これは普段お世話になっているビーチブレイクを掃除して海に恩返しをしようというもので、サーファーや地元住民の方が砂浜を歩きながらゴミ拾いをします。

 

気持ちの良いとても素敵なイベントなのですが、サーフィンを始めたばかりの初心者は参加に億劫になってしまいがちです。実際に僕も初参加までは時間がかかってしまいました。

 

この記事では、ビーチクリーンへの参加方法と、参加することによるメリットをご紹介します。

 

ビーチクリーンへの参加方法

まずはビーチクリーンへの参加方法です。

 

いつやってるの?

ほとんどの場合は月に一回のペースで開催しています。

僕の知っている限りですと、毎月第2日曜日、第3日曜日などでしょうか。時間帯はおおよそ10時開始が多いように思います。所要時間は30分から1時間程度でしょう。

 

開催日時は近隣のサーフショップに直接尋ねるか、ショップのサイトに載っていますのでチェックしてみましょう。ビーチクリーンに参加したいと言えば、快く教えてくれます。

 

準備したほうがいいもの

ビーチクリーンはいわば砂浜を歩きながらのゴミ拾いです。極端な話、素手でも問題ないのですが、たまに鋭利なプラスチック片などもありますし、衛生面が気になる方もいると思います。

 

ですので軍手は持っていった方が良いです。

自前のトングを持って参加されている方もいます。

 

 

毎回参加しないとダメ?

毎回でなくても、行ける時に行けば大丈夫です。僕も実のところ、時間的な制約もあり2~3回に1回の参加ペースですが、何も問題ありません。

無理にならないペースで、気持ちを持って参加することに意義があります。

 

 

ビーチクリーンに参加するメリット

上で述べた通り、ビーチクリーンは「海を綺麗にしたい」気持ちで参加するものですが、参加することによるメリットもあります。

 

ホームブレイクの特徴を知ることが出来る

毎月決まった日、決まった時間に海を訪れて掃除していると色々な発見があります。

ゴミの溜まりやすい場所、流木や漂流物の溜まりやすい場所から、その時期に入りやすいウネリの角度、風向きを知ることが出来ます。

 

また、広い海岸線を歩きますので、思わぬところでいい波が割れているのを見つけることもあります。ビーチブレイクは砂の溜まり方で波の割れ方が変わりますからね。普段は海に着いたらすぐに海に入る人も、じっくりと海の様子を観察するチャンスなのです。

 

普段は話さない人と話すことが出来る

海に入っていて、挨拶はするけれどあまり言葉を交わしたことがない人とも、ビーチクリーンでなら会話が自然と生まれます。同じ「海を綺麗にしたい」という思いを持って参加しているなら尚更です。

 

僕は普段から特定のサーフショップに所属していないのですが、ビーチクリーンで知り合った人との繋がりには感謝しています。

 

このブレイクはどんな時にいい波が来るのか、ここがダメな時にどこで入れるのか、などの場所に関することから、サーフボードのこと、おすすめのシェイパーのことなど、多くのことを教えて貰いました。

 

また、普段はちょっと近寄りがたい雰囲気を醸し出している人も、ビーチクリーンの時は穏やかに話しかけてくれます。近寄りがたいと思っていたことも、実はお互いが波に乗りたい気持ちが強すぎるばかりに生じたものだったことに気付かされたこともあります。

 

サーフィン仲間を増やしたい方にこそ、ビーチクリーンはオススメ出来ます。

 

まとめ

ビーチクリーンは月1回程度のペースで開催されています。

開催日時、集合場所などは近隣のサーフショップに聞くかサイトを見ればわかります。

必須の道具はありませんが、軍手やトングを持っていくと便利です。

 

ビーチクリーンをすると、より海を身近に感じ、サーフブレイクに対する理解が深まり、サーファー同士の繋がりが生まれる大きなメリットがあります。

 

最初はちょっとずつでも大丈夫です。

どんなサーファーも、海を綺麗にしたいという思いを持った方が新しく参加するのを歓迎します。

 

では、よいビーチライフをお過ごしください。

 

キャッチサーフへのワックスの塗り方

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キャッチサーフをはじめとするスポンジ系のボードはまだメジャーではないため、ワックスの塗り方も一般にはあまり浸透してないように思います。僕も買った当初はショップで教えてもらった方法と、ネットで調べた方法を色々と試してみて、今の方法にたどり着きました。

 

この記事では、僕がベストと思うキャッチサーフへのワックスの塗り方をお伝えします。

 

どんなワックスを使うか

僕はSEXWAXのtropical(一番カタいやつ)を年中使います。一番カタいのを使う理由はいくつかあります。

 

まずスポンジボードは使い込んでいくとデッキ面が少し毛羽立ってくるので、通常のサーフボードほど滑りません。なのでよほどグリップ力を求めない限りはオールシーズン一番カタいワックスで十分なのです。

 

また、スポンジボードにワックスを塗ると染み込んでいくので、通常のサーフボードに比べるとワックスを完全に落としきるのは難しいです。ですので、比較的汚れやすい柔らかいワックスを塗ると汚れが目立ちます

 

もちろん柔らかいワックスで不具合があるわけではないので、見た目よりもグリップ力を優先する方は使っても問題ないと思います。

 

僕はせっかくカッコイイ色をしたキャッチサーフを出来る限りはキレイに保ちたいので一番カタいワックスを使います

 

ちなみにベースコートは必要ありません。お好きなワックスをシングル使いで十分です。

 

 

ワックスの塗り方

これは通常のサーフボードと同じです。まずはワックスの角の部分を使って格子状に塗ります。格子の感覚は5〜10センチもあれば十分です。

ざっくりと格子状にぬったら、今度はワックスの平面の部分を使って半径5センチくらいの円をぐるぐると描いていきます

ここまでの所要時間わずか10〜15分程度です。普通のサーフボードに比べるとかなりお手軽ですね。このお手軽さもまたキャッチサーフの魅力であります。

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塗る前。ノーズ辺りは前回塗ったのが残ってます。



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塗った後。全面をまんべんなく。

 

 

 

ワックスを塗る範囲

細かいことは気にせず全面に塗ってくださいスタンプからオディシーまで、ノーズに足を掛けることもあると思いますので全面塗りをオススメします。

 

ただ僕はレールにだけは塗らないようにしています。以前レールにもしっかりとワックスを塗ったら波待ちで体重のかかる股の部分を必要にグリップしてしまい、擦れて痛くなった経験があります。特に水着等ではより擦れやすくなります。

 

 

 

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敢えてレールには塗らない。

 

 

毎回塗る必要ある?

毎回塗る必要はないと思っています。ある程度ワックスが馴染んだらそんなに頻繁に塗らなくても実用には全然問題ありません。

 

僕は3回に1回の割合、もしくはちょっとサイズ大きめの波に使う前に塗るくらいです。やっぱりキャッチサーフはお手軽ですね。

 

 

まとめ

キャッチサーフへのワックスの塗り方は、カタめのワックスを普通のサーフボードと同じ塗り方で塗るだけでOKです。気にしない限り、毎回塗る必要もありません。

 

お手入れも手軽なキャッチサーフでサーフィンを楽しまれて下さいね。

 

サーフィン前の波チェックで見るべきポイント

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サーファーが海に入る前に必ず行うこと、波チェック。しかしいざやってみると、何をどう見ていいのかわからずに「なんとなくよさそう」というだけで海に入っていませんか?そしてそんな時に限ってイマイチ楽しくないサーフィンになっていませんか?

 

波チェックにもコツがあります。

 

このコツを知らずして、その日のサーフィンを楽しめなくなるのは本当に勿体無い。そこでこの記事では、僕が知っている波チェックのコツをお伝えしていきます。

 

波はどんな状態か

 

波の高さ、うねりの向き、風の強さ、風向きはどうですか?

 

波の高さは乗っているサーファーに対して波がどの程度の高さがあるかで判断出来ます。小さすぎる波では板によっては楽しめませんし、あまり大きな波だとゲッティングアウトに苦労したり怖い思いをしますので、自分に合ったサイズかよく確認して下さいね

 

うねりの向きが海岸線に対してどんな角度で入ってきているかも見ましょう。これはテイクオフの際に重要です。テイクオフはうねりの向きと同じ方向に行くのが基本ですが、これがズレてしまうと波の力を効率よく捕まえることが出来ず、テイクオフが遅れてしまいます。一方、慣れないうちはどうしても岸に向かってテイクオフしてしまうので、岸に対してどんな角度でうねりが入っているかを見るのは重要です。

 

風の強さと向きもチェックしておきましょう

 

オンショア(海から陸に吹く風)では、波が風に潰されてぐちゃっとしたあまり面白くない波になりやすいです。

 

オフショア(岸から海に向かって吹く風)は、弱い時は波の面を整えてくれますが、強くなるとテイクオフの時に飛沫を顔に浴びて目潰しになったり、風に煽られてなかなかテイクオフ出来ないことがあります。

 

サイド(横に吹く風)は強すぎると波の面を乱したり、自分が横に流されて波待ちをするポジションをキープするのが大変になったりします。

 

また、オフショアやサイドが強いと沖や横に流されてしまうこともあるので十分な注意が必要です。

 

どういう風に波に乗れそうか

波の状況が把握出来たら、自分ならどう波に乗るかイメージしてみましょう。具体的にはセットの本数とセット間隔、波待ちしている人たち、ゲッティングアウトのルートです。

 

セットの本数とセット間隔はぜひ確認してください。サーフィンでは基本的にセット(周期的にサイズの大きい波が数本やってくること)を待って、狙いを定めて乗ります。つまり、乗れる波は何分待てば何本来るのかをチェックする必要があります。

 

次に人数ですが、人が多すぎると当然ながら競争率があがってなかなか波に乗れません。例えば10分間隔でセットがやってきて、1回のセットで5本の波があったとします。つまり10分待てば5回のチャンスです。しかしそこに50人が波待ちしていると、1人1本ずつ順番に乗れたとしても、1本乗ったら次に乗るまで1時間も待つことになります。これじゃあちょっとやってられませんよね。しかも実際にはそんな順番に乗れるわけはなく上手い人がどんどん波を取るので、ほとんど乗れないこともあります。

 

ですので、ここが大事なのですが、多少波がいいポイントでも人が多かったら避けるのが賢明です。サイズを落としてでも人の少ないポイントを狙いましょう

 

人の少ないポイントのススメ>特に初心者さんにオススメしたいサーフィンを楽しくするたった3つの行動 - STOKED

 

また、波待ちしているサーファー達にショートボードが多いかロングボードが多いかも気にした方がいいです。特にショートボードが多いポイントにロングボードで入っていくと、場所によっては歓迎されなかったり、波を取りすぎると雰囲気が悪くなってしまうので周りに気遣いながらハッピーサーフを心掛けたいですね。

 

自分だったらどこからゲッティングアウトするかも良く見ておきましょう。ゲッティングアウトのルートについては、こちらの記事にまとめています>効率的に沖に出る(ゲッティングアウト)する方法を考える - STOKED

 

ライディングしている人の邪魔にならず、波が比較的ブレイクしていない場所を選んで沖に出れば、そう難しくなくゲットできますので、波チェックの時によくイメージしながら見ておいてくださいね。

 

波チェックはどこからする?

 

よく波チェックを海の近くの高台や遠くからしている人がいます。上に書いたような全体を把握するにはそれが良いのですが、ここに入ろうかなと思えるポイントがあれば、ぜひビーチに降りて海を見てみてください。

 

さっき高台から見た波とはちょっと雰囲気が違うと思います。上から見てイマイチだなと思っても、近くで見ると意外と楽しめそうということは良くあることです。また、遠くからの波チェックで風を強く感じても海面ではそれ程でもないこと、またはその逆もあります。

 

ですので、気になる波があれば近づいてもう一度チェックもオススメですよ。

 

波予想との答え合わせをしよう

その場で波の良し悪しを判断してサーフィンを楽しむ。それだけでも十分に楽しいのですが、波チェックの前と後でぜひやって欲しいことがあります。

 

自分が見た/考えた波予想との答え合わせです。

 

特に波予想サイトに出ていた数値は実際の海ではどんな状況だったか。これを把握しておくと、次に波予想サイトを見た時に実際の波をイメージしやすく、いい波に巡り合う確率がぐんと上がります。予想と実際の答え合わせ、ぜひやってみてください。

 

波予想サイトの見方はこちら>数ある波情報サイトを有料も無料も比較してみた - STOKED

 

まとめ

波チェックでは、波の高さと向き、風の強さと向き、セット間隔とセット本数、サーファーの人数、ゲッティングアウトのルートを主にチェックするのが良いです。遠くから見てダメそうでも、近づいて見るとけっこういい波だったりすることもあります。また、予想と実際の答え合わせをすることで、次のサーフィンが楽しくなる確率があがります。

 

波チェックは見るポイントがたくさんあるように思えますが、一つづつ覚えていって楽しい波乗り日が増えるといいなと思います。

 

では。

 

CATCHSURF ODYSEA PLANK(シングルフィン)の魅力について語ります

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キャッチサーフの中でも、僕のお気に入りはオディシーのシングルフィンモデル、プランクです。オディシーは当初はトライフィンモデルのログしか無かったのですが、この2016年頃にプランクがシリーズの仲間入りを果たしています。

 

こちらの記事「初心者の初めてのサーフボードにはキャッチサーフ オディシーログ(CATCHSURF ODYSEA LOG)をおすすめしたい」では初心者にオススメはトライフィンモデル!と僕は言っています。それは間違いありません。

 

しかしそれでもプランクは好きな人には全力でオススメ出来るサーフボードです。

 

 

 

シングルフィンがかっこいい

まずシングルフィンって問答無用にかっこいいんですよ。

 

クラシカルでミニマルでスタイリッシュ。あれこれと付けずに大きなフィンが1枚、テールのど真ん中に鎮座している姿は潔く美しいものです。

 

僕はオディシーログ(トライフィン)に乗っていた頃からシングルフィンへの憧れがあり、どうにか自作して大きなシングルフィンを取り付けれないか考えていました。実際には無謀過ぎて諦めたのですが、シングルフィンモデルが発売されると知った日は小躍りしてしまった程です。

 

乗り味はトルク感あふれる豪快さ

オディシープランクはシングルフィンですので、乗り味は直進性が高く、ターンをする為にはぐぐっと踏み込んで大きく曲げることになります。マリオカートで言えばクッパ的なイメージですね。

 

この豪快な乗り味、たまらないんです。

 

板が波の上を滑り始めたらぐいぐい加速してスピードは増していきます。スピードに乗った状態からテールを踏み込んでターンした時の力強いトルク感には惚れ惚れしますよ。これがスポンジボードであることを忘れてしまうほどに、この感覚はヤミツキになります。

 

逆に細かくちょいっとしたターンは苦手です。全く向きません。

 

だがそこがいいのです。

 

小手先のターンに頼ることなく体全体でボードを操る術が身につくので、ステップアップを意識した練習にもうってつけです。

 


 

ビーチへの乗り上げには気をつけて

イイコトだらけのプランクですが、1つだけ気をつけて欲しいことがあります。

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写真の通り、プランクのフィンボックスはスポンジのボディの中に埋め込まれています。ここの強度は普通に使う分には全く問題ないのですが、ライディングが気持ちよすぎてビーチに乗り上げてしまうとボコッと外れてしまうことがあります

 

僕自身はキャッチサーフに限らず、フィンボックスは強度的にそう強くないことを知っているので無理な乗り上げはしませんが、初心者の方が楽しくてついつい乗り上げてしまうと悲惨なことになります(実際に壊してしまった方を何名か知っています)。

 

修理も出来なくはないようですが、完全に元通りというわけにはいかないので、キレイにライディングを終えて有終の美を飾りましょう。

 

まとめ

オディシープランクは見て美しい、乗って楽しい最高のサーフボードです。特にミッドレングス、オルタナティブなんてキーワードが刺さる人には全力でオススメ出来ます。

 

ぜひ楽しいシングルフィンライフを満喫してください。

 

 

初心者さんにキャッチサーフをおすすめする記事はこちら>初心者の初めてのサーフボードにはキャッチサーフ オディシーログ(CATCHSURF ODYSEA LOG)をおすすめしたい

効率的に沖に出る(ゲッティングアウト)する方法を考える

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サーフィンをする上で避けて通れないのが「沖に出る」ということ。いわゆるゲッティングアウトです。当たり前ですが、これをしないことには、波に乗れる場所まで辿り着けません。しかしこのゲッティングアウト、初心者を悩ませる大きな壁であることも事実です。

 

ですので、サーフィンを楽しむためにいかに効率的に「沖に出る」か、考えたいと思います。

 

どのコースをパドリングするか

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上の絵を見てください。白い線は波がブレイクしていることを表しています。赤い点がテイクオフするポイント、つまりゲッティングアウトのゴールです。ここにたどり着くには波を掻い潜って最短距離を進むAコースと、波がブレイクしていない比較的穏やかな水面を進むBコースがあります。初心者がとるべきコースはどちらでしょうか?

 

明らかにBコースですね。

 

Aコースを進んだ場合、この絵では5回も波を潜らなければなりません。ドルフィンスルーやプッシングスルー(後に説明しますね)を駆使して上手に潜れれば良いですが、それでもある程度は波に押し戻されながらになります。またドルフィンスルーやプッシングスルーは それなりに体力を使いますので、ゴールに辿り着いた時には息が上がってる、なんてことにもなります。

 

Bコースを進む場合はどうでしょうか。パドリングの距離こそ長いものの穏やかな水面を進むので非常に楽に辿り着けます。また穏やかな水面を進む副次的な効果として、どのようにパドリングをすれば進みやすいのか試すことが出来ます。これはとても大事なことで、ボードへの体重の掛け方、腕の動かし方、掌での水の掴み方など、試行錯誤を繰り返すチャンスです。

 

パドリングのコースは急がば回れ、これをよく覚えていてください。

 

 

それでも波が来たらどうするか

いくら穏やかなBコースを進んでいても、波をかぶることはあります。と言うか、初心者さんが練習するビーチブレイクでは波の割れ方が不規則なので、どれだけ迂回しようと波はかぶります。その時にどう対処するかを説明します。

 

ドルフィンスルー

またの名をダックダイブと言います。ボードごと波の中に潜り込んで、波のインパクトを回避する方法です。

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ちょっとヒドい絵が続きますが勘弁してください。

ドルフィンスルーは波を潜り抜ける方法として技術的には難しい部類に入りますが、波のインパクトを受けにくい方法です。

しかしこの方法の弱点は「浮力のある板では難しい」ことにあります。板に浮力があると、沈めにくいんですね、当たり前ですが。初心者さんの板はパドリングや安定性を重視して浮力を持たせていることがほとんどですので、この方法はあまりオススメしません。

 

プッシングスルー

浮力のあるファンボードやロングボードで多用される方法です。初心者さんにはこの方法をオススメします。

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ポイントは以下の通りです。

・両手でボードをぐっと押さえて波の中に差し込む

・利き足でボードをぐっと押さえ込む

・体とボードの間に波を通してあげるイメージ

 

あまり波のサイズが大きいとプッシングスルーも難しいのですが、初心者さんが入るサイズ(ヒザ~腹くらい)では十分に使えます。

まずはプッシングスルーの習得を頑張ってみてください。

 

 

セットの合間を狙って沖に出る

後は沖に漕ぎ出すタイミングなのですが、セットの合間を見計らってパドリングを開始しましょう。波は常に一定ではなく、強い波が何回か連続して押し寄せる時間(これをセットと言います)と、比較的弱い波しか来ない時間があります。セットからセットの間隔はその時々によって変わりますがおおよそ10分から15分程度と思っていてください。このセットの間隔を狙って沖に出ると、途中で強い波を食らうことなく出ることが出来ますのでオススメです

 

まとめ

初心者が効率よくゲッティングアウトするには、まずコースが重要であることをお伝えしました。出来るだけ穏やかな水面を進んでください。

どうしても波を食らいそうになったらプッシングスルーでやり過ごしてください。非常に有用な技術なのでぜひとも習得して欲しいところです。

また、ゲッティングアウトはセットとセットの間の波の弱いタイミングを狙いましょう。

 

どうでしたか?サーフィンの時間のほとんどはゲッティングアウトと波待ちです。ですので、いかに効率よく沖に出られるかで、波に乗れる本数も変わってきます。たくさんの波に乗って楽しいサーフィンをしてくださいね。

ドリブルデザイナー岡部将和さんのドリブルクリニックで教わってきた

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ドリブルデザイナー岡部将和さんをご存知ですか?

 

サッカーやフットサルに興味がある人ならば知らない人はいないであろう、ドリブルのスペシャリストです。

 

僕はサーフィンの他にフットサルをやっていて、その岡部さんにドリブルを教えて貰えるという貴重な機会がありました。

 

この記事では岡部さんに教わったドリブルの理論と、サッカー/フットサルに取り組む上で大切な気持ちをお伝えします。

 

ドリブルデザイナー岡部将和さんとは?

岡部さんはフットサルプロリーグ Fリーグの元プロ選手です。

現役時代はバルドラール浦安、スペイン2部リーグLaguna Playas de Salou、湘南ベルマーレでプレーされました。

引退後はフットサルの普及に努め、日本代表の齋藤学や原口元気、ブラジルのネイマールなどのトッププロ選手から一般のフットサルプレーヤーまで、ドリブルの指導に尽力されています。

 

 

岡部さんのドリブル指導

今回の指導は写真・動画の撮影は禁止でしたので、その意を汲んで具体的なドリブルスキルの詳細な指導まではこの記事では言及しません。言葉での説明も非常に難しいので。ごめんなさい。

 

ですが岡部さんがドリブルをする上で非常に大切にされている理論を教えて頂けたので、それをシェアします。

 

ドリブルは大きく分けて8種類

ドリブルで相手を抜く時、ボールの通り道は何通りあると思いますか?

 

相手の右、左、股、そして頭上。そう、4通りですね。

 

ではドリブラーである自分の通り道はどうでしょう?

 

股や頭上は通れませんね。ですので、相手の右と左の2種類です。

 

つまりボールの通り道4通り×自分の通り道2通り合計8通りのドリブルが存在するわけです。

 

いろんなドリブルスキルはあるけれど、相手を抜くにはスキルを組み合わせてこの8通りのどれかになる、という意識でドリブルを組み立てます。

 

これを聞いた時は頭では納得したのですが、考えさせられるのは今まで自分が感覚だけでドリブルをしていたというコト。当たり前のことでも、きちんと整理して数字で捉えるのは大事だなと気づけました。

 

 

ドリブルは間合いが命である

ディフェンスが足を伸ばして届く長さはコンディションや芝の出来などに関わらず一定である。当たり前のことですよね?

 

そして相手の足が届かない場所でボールを動かせば奪われることはない。これも当たり前ですよね?

 

ですがこの「間合い」について、ほとんどプレーヤーはやはり感覚だけで処理してしまっているそうです。

 

一方で岡部さんはドリブルで対峙して手強いなと思った相手に「すみません間合いを測らせてください」とメジャーで実際に測らせてもらうそうです。笑

 

さすがに対戦相手に毎回測らせて貰うわけにはいかなくても、自分と同じくらいの体格なら間合いは何センチなのか把握しておくといいですね。

 

今、ボールを置いているのが相手の間合いの中なのか外なのか、きちんと把握した上でプレーすることでドリブルの成功率が格段に上昇します。

 

ここでもやはり、なんとなく感覚でやっていたことをきちんと数字で捉えることを教えてもらいました。

 

1つの動作で2つの仕事をこなす

右にドリブルしながら左に180°ターンする時、ついつい

1ーボールを止める

2ー重心を移動する

のワンツーのリズムでやってしまいがちです。

ですがこのわかりやすいリズムでプレーすると当然読まれやすくなりますし、プレーそのものに時間がかかるのでボールを奪われるリスクが高いです。

 

なので、ボールを止める前に、先行して重心を動かしてターンを始めながらボールを動かすドリブルを意識しているそうです。

 

なんだか格闘ゲームのキャンセル技のようですが、実際の試合ではのんびりドリブルを出来るタイミングなんてほとんどないので、これは大事にしたいと思います。

 

岡部さんが教えてくれたチャレンジの大切さ

このドリブル指導で岡部さんはしきりに「チャレンジしよう」と言っていました。挑戦しないことには何も生まれないと。

 

メッシのラストワンプレー

岡部さんはメッシのラストワンプレーの話をしてくれました。

 

『2014年ブラジルワールドカップ アルゼンチンvsイランの試合、メッシはイランにかなり研究されており全く思い通りにプレーを出来ていませんでした。展開も0-0のまま、メッシが何度ドリブル突破を試みても、ボールを奪われます。

 

そんな時、自分ならどうするか。

 

次の試合に起用されないんじゃないかとつい弱気になって、逃げのパスを選択してしまわないだろうか。

 

でもメッシがラストワンプレーで選んだのは、相手を交わしてのミドルシュートでした。

 

このおかげでアルゼンチンは勝利を手にすることが出来ました。

結果論かも知れませんが、最後まで自分を信じ切ったからこそ生まれたゴールだと思います。』

 

僕はこの話を聞いて、よくある話だとは思えませんでした。

大人になるにつれて仕事でも責任が増したり、プライベートでも家族ができたり、どんどん守るものが増えて、それでもチャレンジすることは出来るけど、リスクに思いっきり飛び込めることってそう多くはないと思います。

そんななか、せっかくスポーツを好きでやってるんならビビらずに飛び込もうぜ、と言われている気がしました。

 

まとめ

・ドリブルデザイナー岡部将和さんはトッププロにも指導するドリブルのスペシャリスト

・ドリブルの種類は8通り、間合いを正確に測る、1つの動作で2つの仕事をこなす、などの活きたドリブル理論

・チャレンジは超大切

 

このドリブル指導を受けることが出来て本当によかったなと思います。

受けてみたいと思った方、もしお近くで開催された際にはぜひ参加されるのをオススメします。

 

最後に余談なんですけど、僕が参加した時は雨上がりで人工芝がかなり滑る、練習には不向きなコンディションでした。

岡部さんはそれを「ラッキーですね」と言っていたのでその真意を聞いてみたところ

 

「不利な条件を言い訳の材料にしないで克服すればレベルがあがる」

 

とのこと。

やっぱりこの人すごいです。

高い豆腐と安い豆腐で何が違うのか調べたよ。味、作り方、栄養。

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豆腐が好きです。

美味しいしタンパク質が豊富だし、無理矢理こじつけるならサーファー向け食材ですよね。

 

でも、スーパーで売ってる豆腐にやたらと値段の開きがあるのが気になりました。

安いのなんか3パックセットで100円以下ですよ。こんなに安いの大丈夫か?と。

 

で、調べました。安心して豆腐を食べたいから。

 

 

なにが違う?

豆腐って、豆乳を固めて作りますよね。

この”固める”という工程に違いがあります。

 

一般的に豆腐のようなタンパク質を固めるには2つの方法があります。

 

①塩(えん)で固める

②酸で固める

 

①塩(えん)で固める

にがりと呼ばれる塩化マグネシム等をタンパク質と反応させて固める方法です。

塩化マグネシウムは水に溶けるとマグネシウムイオンと塩化物イオンに分解します。

このマグネシウムイオンには手が2本あって、タンパク質とタンパク質の間を取り持ってくっつける働きをします。この働きのおかげで豆乳は固まって豆腐になります。

ただしこの働きには濃い豆乳が必要です。

また、反応が早いため、ムラなく固めるには高い技術が必要です。

 

②酸で固める

一方で豆腐のタンパク質は弱酸性(pH4.5くらい)で固まる性質があります。この性質を利用して、投入に「グルコン酸」を加えて豆腐を作れます。牛乳にレモン汁を加えてヨーグルトにするのと同じですね。

 

この方法の特徴は、薄い豆乳でも固めることが出来ること。また、反応が遅いのでムラなく均一に作りやすいこと。

 

 

安い豆腐には何が入ってる?

パッケージを見ると一目瞭然なのですが、凝固剤として「グルコノデルタラクトン」「GDL」などと書いてあると思います。

 

どっちも同じグルコノラクトンの一種ですが、これが水に溶けて分解したものが豆腐を固めるグルコン酸です。

 

つまり、酸で固める豆腐は値段が安いのですね。

 

それはそうですよね。塩で固める豆腐と同じ量の豆腐を作るのにも、少ない材料で済んで、作るのも簡単なのですから。

 

 

安い豆腐あらためグルコン酸豆腐って安全?

グルコン酸は、アミノ酸グルコースが一部酸化した物質で自然界にも存在します。自然界にも存在するから安全という考え方には完全に賛成出来ませんが、あからさまに危険な物質ではないと考えています。

 

それを言ったらにがり=塩化マグネシウムも摂りすぎるとお通じが良くなりすぎますからね。

 

 

どっちが美味しい?

これはもう好みの問題ですが、ぼくはにがり豆腐が好きです。豆乳がたっぷり含まれているので豆の味が濃く、栄養価も高いので。

 

一方でグルコン酸豆腐は水を多く含むので、ぷるぷるした食感を楽しめます。あっさりした味が好みならば、こちらも悪くないと思います。

 

 

他に気をつけることはない?

にがり豆腐もグルコン酸豆腐もどっちも大丈夫そうですけど、他に成分表示で見て欲しいトコロがあります。

 

消泡剤の有無です。

 

豆乳ににがりやグルコン酸を入れてぐつぐつ煮て固める工程では、どうしても泡が出やすいのです。

 

泡が出ないように丁寧に混ぜてやればいいのですが、大量生産する時にはお薬に頼っちゃうんですね。消泡剤という泡が出ない添加物(エステル系の乳化剤)を入れてあげて作業をラクにするという。

 

この消泡剤も人体への影響は極めて低いとされていますが、ぼくはラクをするために余計なモノを入れるのは嫌いなので、消泡剤入りの豆腐は買いません

 

まとめ

・値段の差は作り方の違い

・高い豆腐(にがり豆腐)は味が濃い

・安い豆腐(グルコン酸豆腐)は味が薄くて食感ぷるぷる

・高い豆腐(にがり豆腐)も安い豆腐(グルコン酸豆腐)も安全性はどっこいどっこい

・消泡剤入りはぼくなら買わない

 

以上、サーフィンとほぼ関係のない記事ですが、カラダ作りもサーフィンの一部ということで。

 

素敵な食生活でサーフィンを楽しんでくださいね。